ヨガティス!ピラティスとヨガ、それぞれのメリット・デメリットから学んだメソッド

ヨガティス!ピラティスとヨガ、それぞれのメリット・デメリットから学んだメソッド

ヨガティスの起源

ヨガティスのイメージ画像01

『ヨガティス』という言葉を聞いたことがありますか?
ヨガなの?ピラティスなの?そもそも聞いたことない…という方も多いと思います。

ヨガティスとは、ヨガでも、ピラティスでもありません。
ピラティスとヨガを融合させた新しいメソッドです。

メソッドの元となった、ピラティスとヨガについて簡単に知っていきましょう。

ピラティスとヨガの違い、共通点については、こちらで詳しくまとめています!

ピラティスとは

ピラティスとは、第一次世界大戦時、ドイツ人の看護師のJoseph Herburtes Pilates(ジョセフ・ヒューベルトゥス・ピラティス)が、負傷兵にベッド上できるリハビリとして考案したメソッドです。
自身の体重のみを使ったトレーニングで、身体に余分な負荷をかけることなく、全身の筋肉を鍛えることができます。ピラティスの呼吸法に合わせて動き続けるメソッドで、筋力トレーニングに加え、身体の柔軟性・協調性を上げる効果もあります。

ヨガとは

ヨガとは、4500年以上前のインダス文明において悟りを求めた修行者たちが、坐法を組んだり、呼吸法やポーズを取り、行っていた瞑想が起源となります。ゆったりとした呼吸と動きが特徴的で、身体の柔軟性を上げ、バランス感覚を養います。比較的優しい運動で全身をくまなく鍛える事ができます。体力に自信のない方でも全身運動ができ、心身ともにスッキリするので、人気の高いエクササイズとなっています。

ヨガティスとは何か

ピラティスとヨガについてざっくり知っていただきましたが、さらに掘ってメリット・デメリットについてお話します。

ピラティスだけ、ヨガだけのレッスンを受けた方から、「物足りない」とお聞きする事は珍しくありません。
みなさんが感じる「物足りない」を徹底解剖してみました。

このメリット・デメリットこそが!ヨガティスへと繋がっていきます。

ピラティスのメリット・デメリット

ピラティスのイメージ画像

【メリット】

◯インナーマッスル、体幹を鍛える
とにかく体幹の安定を感じることに重きを置いているピラティスは、骨盤底筋、腹筋、背筋などのの感覚を研ぎ澄ませていきます。
身体の深層部にあるインナーマッスルは、じっくりと自分の身体と向き合う事で感じられるようになり、姿勢改善や、パフォーマンス向上の要となります。
仰向け、うつ伏せ、四つ這い、座った状態でのトレーニングで体幹を鍛えられるので、身体への負荷が少なくなります。とは言え、きつくない訳ではないのですが…(笑)

◯動的ストレッチによる柔軟性の向上
ラジオ体操をイメージしてください。
呼吸に合わせて、身体をリズミカルに動かすことにより、関節の可動域を広げます。
筋肉の発揮力を高める、心拍数が上がる事で血流促進となる、などの効果もあり、身体機能を最大限に引き出すための準備運動として最適とされています。

【デメリット】

◯立ちポーズがない
ピラティスには様々なピラティスがあり、マシーンを使ったり、立って行うものもあります。
しかし、一番基本的な「マットピラティス」では、立って行う事がありません。
先ほど触れたように、身体への負荷が少ないというメリットでもあるのですが、立った状態でのバランス感覚を養う事が難しくなります。
足の裏の筋肉へのアプローチが弱くなってしまう、などという側面も持ち合わせているのです。

◯身体を休める時間が少ない
人それぞれではあるのですが、もっとリラックスする時間が欲しい、と仰る方も少なくありません。
身体をアクティブにするピラティスは、ゆったりとしたストレッチはあまり行いません。
身体の柔軟性を上げる運動は十分取り入れていますが、寝る前やゆっくりしたい時には適さない、と感じる方が多いようです。

ヨガのメリット・デメリット

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【メリット】

◯立位バランスヨガは、立っている状態でのポーズもたくさんあります。座ったり、仰向けの状態でのポーズはリラックス効果が高いものが多いですが、立っている時は、筋力も集中力も使います。立つ事で足の裏の筋肉や細胞が刺激され、ピラティスにはないメリットだと言えるでしょう。

◯ストレッチにより、心身の緊張を解くピラティスは動的ストレッチでしたが、ヨガは静的ストレッチとなります。ひとつのポーズを一定時間保ち、ゆったりと呼吸をする事で、筋肉の緊張を和らげます。筋肉を緩め、呼吸を深める事で、リラックス効果も期待できます。

【デメリット】

◯筋肉へのアプローチが少ない
ヨガにも色々な流派があるので一概には言えませんが、現在主流となっている「ハタ・ヨガ」は、運動量の少ない、ゆったりとしたヨガです。
筋肉を「伸ばす」動作は多くても、筋肉を「鍛える」動作が少ないのです。
運動量が少ないのは、メリットでもありますが、身体を引き締めたいと思っている方にとってはデメリットにもなり得るようです。

◯怪我のリスク
筋肉へのアプローチのお話の続きでもあります。
筋肉を伸ばす動作を多くしていると、踏ん張りたい時、ぐっと力を入れたい時に、筋肉がうまく作動しにくくなります。
さらにヨガは決まったポーズがあるので、そこを完成形として行ってしまうと、筋肉を使わずに、身体の柔軟性だけで形を取りやすくなってしまいます。
よって、身体の限界を超えてしまい、痛みや怪我に繋がってしまう方も少なくありません。

いいとこ取りのヨガティス

ヨガティスのイメージ画像02

さて、前置きが長くなってしまいましたが、つまりヨガティスとはピラティスとヨガのメリットを盛り込んだ、いいとこ取りのメソッドなのです。
それでは、ヨガティスのいいところ、ご紹介します。

ヨガティスとヨガとピラティスの特徴比較表

◯体幹、全身の筋肉へ働きかける


ピラティスのメリットである、体幹・インナーマッスルへのアプローチは、ヨガティスでも重要視しています。
日常生活をするうえで体幹や筋力の衰えは、身体の痛みや故障の原因となってしまいます。
意識しづらい細かい筋肉の動きを感じ、コントロール力を身につけるためにピラティスのメソッドを取り入れています。
また、ヨガの立ちポーズを取り入れることで、ピラティスだけでは意識しづらかった足の裏(土台となる部分)の感覚や、体幹の筋肉がしっかりとした状態で、全身でバランスをとる感覚を掴みます。

ピラティスの体幹・筋力トレーニングで筋肉をしっかりと鍛え、ヨガのポーズで全身の協調性を上げることができるのです。

◯動的ストレッチと静的ストレッチ


ピラティスの要素である動的ストレッチは、関節の可動域を広げると同時に、筋肉の力の発揮力を上げてくれます。ピラティスのメソッドを取り入れることで、ヨガティスのレッスンの中で様々な身体の動きに対応しやすくなります。
ヨガの要素である静的ストレッチは、固まった筋肉を緩めたり、心身をリラックスさせる効果があります。
ひとつの方法に固執せず、色々な方法で筋肉へアプローチする事で、自身の弱いところに気付きやすくなったり、必要に応じて選んでいくこともできますね。

ヨガティスでも、大きな動きに備えてピラティスで動きやすい身体を作り、レッスンの終盤にかけては、クールダウンを兼ねてヨガのストレッチを取り入れるなど、使い分けをしています。

◯有酸素運動


これは、ピラティスとヨガの共通点となります。
有酸素運動とは、ウォーキングやジョギングのように、低〜中負荷の強度の運動を継続的に行うものです。
体脂肪燃焼効果が期待できるとともに、自律神経の安定、つまり精神的な安定へと繋がるのです。
レッスン終了後は、身体だけでなく、心もスッキリした感覚がある方が多いようです。

レッスンの流れ

ヨガティスのイメージ画像03

ヨガとピラティスのメリットを盛り込んだものがヨガティスとお分り頂けたところで、ヨガティスのレッスンの流れをみていきましょう。
ヨガティスはオリジナルメソッドなので、基本的な流れは存在しますが、ヨガとピラティスの割合を変えることで、強度や内容をお客様に合わせて、自由に調整することができます。

それでは、一番ベーシックなレッスンをご紹介します。

①呼吸

まずは、ただ呼吸をすることから始めます。
心身を落ち着かせ、身体の感覚を研ぎ澄ませていく準備をします。
腹式呼吸をする場合と、少しずつ胸式呼吸へ変えていき、体幹を使う準備をする場合があります。

②関節の動き、筋肉のストレッチ

足首、股関節、背骨、肩甲骨など、重要な関節を動かし始めます。
大きな筋肉のストレッチも加え、呼吸に合わせて動くことで身体が温まり始めます。
筋肉のコリをほぐし、関節の動きをよくして、身体がスムーズに動くように促します。

③体幹を安定させる

骨盤周りや腹筋、背骨周りなど、主にピラティスの要素で筋肉をしっかり鍛えていきます。
呼吸法を取り入れて、心拍数を少しずつ上げることで、運動強度も上がります。

④床から立ち上がる準備

四つ這い、膝立ちなど、少しずつ重力へ対抗する力を増やしていきます。
体幹はもちろん、股関節周りの動き、足の裏の安定をプラスしていくことで、より「立つ」ことへと近づきます。

⑤立ちポーズと流れる動き

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いよいよ立ち上がります。
主にヨガのポーズを取り入れながら、全身のつながりを意識しながら動きます。
ポーズを保ったり、体幹トレーニングをしたりしながら、なるべく休憩せず、スムーズな身体の動きを感じていきます。

⑥クールダウン

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立っていた状態から、また床へと戻り、呼吸を落ち着かせます。
レッスンで使った筋肉を緩めるためにゆったりとストレッチを行います。

⑦呼吸

身体が緩んだら、最初と同じように自然な呼吸をしましょう。
1時間頑張った身体を休め、最初と最後の身体の感覚の違いを味わいます。
たくさん頑張った分だけ、最後の呼吸は気持ちよく感じるでしょう。

まとめ

「ヨガティス」とは、ピラティスとヨガを融合させた、いいとこ取りの新しいメソッド。

身体の力みを解放すること、引き締めたいところにしっかりと効かせること、日常から離れて呼吸に意識を向けてみること、汗をかいてスッキリすること、、

これといった決まりがないヨガティスだからこそ、色んなニーズに対応していくのでしょう。

でもやっぱり一番は楽しいことです!
ヨガティスで心や身体の変化に気付く楽しみ、ぜひ体感してみてくださいね。

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