女性にとって、出産とは精神的にも身体的にも、とても大きな出来事です。
そこで、産後のストレスやトラブルを減らすため、ヨガティスをおすすめします。
産後のストレス・トラブルはどこから来ているのか?
なぜ、ヨガでもなくピラティスでもなく、ヨガティスなのか?
根拠を知って、納得してレッスンを受けに来て頂けたらと思っています^^
産後ケアについて
産後ヨガ・産後ピラティス・骨盤矯正・アロママッサージ・・・
最近のお母さんたちは、産後のご自身の身体のケアをとても大切にされているように感じます。
出産後、どのような産後ケアが必要になっていくのかは、大きく分けて2つあります。
まずはざっくりと、見ていきましょう!
身体的不調や痛みのケア
出産後から長きに渡って出やすい不調の1つに「関節痛」があります。
特に腰・膝の痛みは妊娠中から産後まで、悩まされる方が多いようです。
骨盤ベルトや、薬、マッサージなど・・・
色々な方法を試したけれど、またすぐに痛くなってしまうという方は、何故痛みが出ているのか?
根源から見直す必要がありそうですね。
また、痛みではなく体重が戻らない、見た目が戻らないといった悩みも多いです。
妊娠で太ったからなのか…?それだけじゃないのか…?原因を探る必要があります。
精神的なケア
マタニティブルーや、産後うつという言葉もかなり浸透してきたように感じます。
出産後の女性が産後うつである可能性は約10%とされていますが、近年はコロナの影響も相まってか、20%近くの患者が確認されたそうです。
産後のホルモンバランスの問題だけではなく、周りの環境なども大きく関わってくる産後うつ。
身体的不調と同じように、何が一番問題になっているのか、を見つけてあげることが重要になってきます。
産後の骨盤はどうなっているのか?
大きく分けて2つの問題が浮かび上がったところで、もう少し深掘りしていきます。
今回は「身体的不調」の中でも、特にトラブルの多い骨盤にフォーカスしてみましょう。
骨盤の基本的なつくりと役目
骨盤のつくり
「骨盤」という呼び方は総称です。
以下の画像で、骨盤のつくりを見てみましょう。
細かい名称はとりあえず無視して・・・
蝶々のような形をしている「寛骨」が左右それぞれ1つずつあります。
それらをつなぐ形で、逆三角形の「仙骨・尾骨」があり、前面でつながっている部分にあるのが「恥骨結合」です。
「骨盤」とひとくちに言うには失礼なほど、色々な骨の集合体であることが分かります。
骨の集合体ということは、「関節」が存在します。関節が存在するということは、可動性があるということになりますね。
それを踏まえた上で、次へ進んでいただきたいと思います。
骨盤の役目
●上半身を支え、下半身をサポートする
骨盤は土台、とよく言われますが、その理由はやはり身体の中心にあるからではないでしょうか。
歩く、座る、立つ。とにかく、私たちの上半身、下半身の、動きの全てを繋いでくれているのは骨盤だと言っても過言ではありません。
●内臓・生殖器を保護する
臓器も正しいところに位置することで正常に働くようになっています。それを保護するという役目はとても重要ですね。
また、女性の場合は子宮を護ってもらっているということになります。
まさに妊娠・出産・産後に深く関わってきそうな感じがしてきましたね。
産後の骨盤の特徴
左の図が妊娠中。右の図が非妊娠時です。
お腹が大きくなってくると特に、赤ちゃんが入りやすくするため、矢印の方向に引っ張られ、骨盤が前傾してしまいます。
また、横向きで膝を曲げて寝る妊婦がさんが多いのですが、これもまた骨盤が歪む一因になっています。
腸腰筋は、デスクワークをしている方が縮みやすい筋肉であり、横向き寝でも同じ状態になっているのです。
腸腰筋が縮んでしまうと、骨盤の前傾を促すので、さらに矢印方向へと骨格が動いてしまう仕組みです。
少し違った視点からお話しすると、妊娠時「リラキシン」というホルモンが分泌されます。
リラキシンは、産道をしっかりと確保するため、仙骨と腸骨の間の仙腸関節と恥骨結合の靭帯を緩めます。
結果、骨盤は通常より開き、赤ちゃんが出てきやすくなります。出産には必要不可欠な過程です。
しかしこの靭帯が緩んでしまったまま産後の生活を送ると、骨盤が歪む一因となり、不調が現れてしまうのです。
腰痛・膝痛などの関節痛
身体の要である骨盤が歪んでしまうと、それ以外の関節が、バランスを取るために正常でない形になってしまいます。
そのため腰や膝などに痛みが出てしまうのです。しかし原因は骨盤。そこが気付きにくいので厄介ですね。
尿もれトラブル
骨盤が歪んでしまうと、骨盤についているインナーマッスルの「骨盤底筋群」が引き伸ばされたりして機能しなくなります。
そうすると力が入れづらくなり、尿もれなどのトラブルを引き起こします。
産後に尿もれを経験する女性は、なんと全体の90%にもなるそうです。
それが1年以上続く方も多く、とても深刻な問題となっています。
下腹ぽっこり
骨盤は臓器を保護する役目があるとお話ししましたが、骨盤が歪んだままで生活してしまうと、臓器が重力によって下へ下へとおりてきます。
そうすると、おへその下のあたりがぽっこりと出たような見た目になってしまうのです。
腹筋をしてもお腹が締まらないという方は、骨盤の歪みやインナーマッスルを見直すことをおすすめします。
産後ケアにヨガティスがいい理由
ヨガティスとは?
産後ヨガティス、ヨガティスと言っていますが・・・
そもそもヨガティスとは、ピラティスとヨガのいいとこ取りの新しいメソッドです!
関節と筋肉の動きに着目して、ストレッチ、インナーマッスルの強化、全身のバランス調整、スタイルアップ、パフォーマンス向上等。
現代人が鈍ってしまった機能を、効率よく鍛え、身体に思い出させる作業を大切にしています。
もっと詳しく知りたい方は、是非こちらの記事もチェックしてください^^
骨盤底筋群が鍛えられる
骨盤底筋群とは図のように、骨盤の底にハンモックのような形でついています。
出産で筋肉が伸びてしまったり、傷んでしまう事で上手に働かなくなり、先ほどあげたような不調が現れてしまうのです。
特に尿もれ・腰の痛みに悩まされている方は、骨盤底筋群が弱くなっている可能性が高いので、積極的にトレーニングしてあげるのが良いでしょう。
産後ケアに限らず、身体を動かす上で、腹筋よりも先に安定させたいほど重要な筋肉です。
この筋肉が鍛えられることによって、骨盤を形成している骨のアライメントを整えます。
また、インナーマッスルのトレーニングをする時は特に重要な筋肉になってくるので、痛みやぽっこりお腹の改善の土台となるのです。
全身のアライメントを整える
アライメントとはつまり、骨・関節の並びです。
産後の骨盤は特に、関節の靭帯が伸びてしまい、歪みやすくなっていますよね。
産後は骨盤のアライメントが崩れている方が多いのです。
そして最も怖いのが、骨盤のアライメントが崩れると、背骨や足首など他のアライメントも崩れてくるということです。
しかしもっと面白いことが起きるのが、人体の神秘です。
逆に考えると、骨盤のアライメントが整えば、その他のアライメントも同じく整い、
逆に足首・膝・股関節・背骨などのアライメントを整えることで、結果的に骨盤のアライメントが整います。
このような関節の動きと、身体の繋がりに着目しているメソッドがヨガティスです。
ご自身の弱い動きを知り、積極的に動かしてあげることで産後トラブルの改善に繋がっていくのです。
不調の改善・予防にもなる
今回の視点では、産後トラブルの原因は骨と筋肉にありましたね。
特に筋肉は誰かに、やっといて〜と頼むことができません。残念ながら自分で鍛えるしかないのです。
しかしこの、自分で鍛えることが重要なのです。
産後ヨガティスは、1回やったら終わり、ではなく、継続することが一番大切です。
続けさえすれば、筋肉がきちんと働き、骨格の調整を助けてくれ、結果的に痛みや不調が取り除かれるでしょう。
続けるのは大変かもしれませんが、自分の身体の土台は、自分でつくり、維持出来るに越したことはありません。
実際知り合いの妊婦さんに、マタニティトレーニングで産前も産後も骨盤ベルトいらず、という方がいらっしゃいました。
産後を長い目で見た時に、ご自身の力さえついていれば予防にもなりますね。
その他の治療法は、土台がある上で併用していくツールとして捉えると良いのではないでしょうか。
心のケアにも
今回は身体的不調のお話でしたが、人間の心は身体の一部です。
気持ちが落ち込んでしまったり、なんとなく疲れてしまったりするのは、脳や自律神経などが関連しています。
緊張した時に深呼吸をするのと同じで、私たちの日々には呼吸が最も必要になってきます。
ヨガティスは身体の動きに合わせて、深い深い呼吸を伴います。
その呼吸は、もちろん筋肉をより意識したり働きやすくする為のものですが、同時に自律神経へのアプローチとなっているのです。
また、適度な運動はホルモンバランスを整える効果もあります。
身体を鍛えるだけではなく、心のケアにも繋がる。やはり、私たちの身体は全て繋がっているんですね。
いつから始める?
では、産後ヨガティスで骨盤ケアを!とその前に、いつから始めるのかを知っておきましょう。
ただし、以下の復帰期間はあくまで目安です。必ず担当医師の許可が必要となるので、相談なさってくださいね。
●自然分娩の場合、約1ヶ月〜1ヶ月半
経膣分娩の方の復帰は早いです。
切開を行った場合など、状況によっては復帰に3ヶ月かかったり、体幹の動きを控える必要があります。
●帝王切開による分娩の場合、約2ヶ月〜
経膣分娩に比べ、安静にしておく必要があります。
傷の治りのため、腹筋系のムーブメントは産後4、5ヶ月から様子を見て行う必要があります。
●週に1回程度、30分でもOK
身体は本当に人それぞれです。まずは自分と向き合う時間をつくることから始めましょう。
無理をせずに心地よく続けられることを最優先にしてあげてくださいね。
赤ちゃんと一緒に楽しむ方法
産後は赤ちゃんから手が離せなかったり、誰かに預けることが難しい方もいらっしゃると思います。
そこで、赤ちゃんと一緒に骨盤ケアに勤しむ方法をご紹介します。
当スタジオは全てマンツーマン対応なので、周りを気にすることなく、ご自身の骨盤ケアに向き合えるスタジオです^^
プライベートレッスン
生後数ヶ月の赤ちゃんを、人の多いところに連れていきたくない方も多いのではないでしょうか。
ナル ヨガティススタジオは完全プライベート空間でのレッスンを行っています。
畳のぬくもりはお母さんにも、赤ちゃんにもリラックスして頂けます。
ナル ヨガティススタジオについてもっと詳しく知りたい方は、こちらをチェックしてください^^
オンラインレッスン
時間や距離にとらわれず、気軽に受けられるレッスンです。
オンラインレッスンもマンツーマンなので、身体の悩みやその日の体調に合わせた内容を提供いたします。
赤ちゃんを側で見ながら、安心してレッスンを受けてください。
出張レッスン
プライベートレッスンを受けたいけど、なかなか外へ行けない…荷物が多くて億劫…など
そんな方には出張レッスンをおすすめします。
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まとめ
産後トラブルの原因のひとつに、骨盤の歪みがありました。
その改善のためには、骨盤の周りの筋肉もしくは骨盤以外のアライメントを整えなければいけない事も分かりましたね。
身体が弱っている上に、赤ちゃんを抱っこしての生活が待っているので、身体づくりは必須だと思います。
どうしてもご自身のことが疎かになりがちな時期だからこそ、「自分のための時間」をつくることをおすすめします。
心と身体の健康のために。
母は強し!一緒にお手伝いさせて頂けたらと思います^^